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准看護師になる前に!?看護の仕事に飽きてしまった時の対処法

「准看護師を目指す前に、看護の仕事に飽きてしまった」

准看護師になりたいと夢と希望を持っていたはずなのに、看護の現場を知れば知るほど後ろ向きな気持ちになってしまう。

以前、看護助手として働きながら准看護師を目指している人がいることに触れました。

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紫のマスキングテープで貼られた茶色いタグ

 

そんな彼女は、看護の仕事がつまらなくて飽き始めているそうなんです。

でも、せっかく准看護師になるために病院に就職したのに、そんな気持ちになるなんてもったいないなぁ…と思ったので、どうやったら飽きずに看護の仕事ができるのかを私独自の目線でお話してみたいと思います。

この記事を読んで、「もう少し仕事頑張ってみようかな」と思っていただけると幸いです。

看護の仕事に飽きるのはなぜか

まずは、『飽きる理由』を考えてみましょう。看護の世界で仕事に飽きる理由って何だろう。

その1.毎日が同じ作業の繰り返し

医療の世界にどのようなイメージを持っているのかにもよりますが、医療ドラマのような『生と死の目まぐるしい変化』は大病院でしか味わえないものだと思っています。

今すぐ治療が必要!という急性期を除けば、看護・介護の仕事はごく平凡であり、決められた作業を毎日繰り返すだけです。

朝食介助、午前の検温、必要な処置を行い、昼食介助、入浴介助、そして午後の検温、夕食介助、就寝。

これらの合間にトイレなどの排泄介助が入り、最終的に個々の看護記録を行うという流れです。

特別なこと(急変)がない限り、ほぼこの流れで毎日が過ぎていくわけです。

確かにつまらないし飽きてしまいますね。

特に看護助手の仕事は「患者さんの日常生活における援助」が中心となっています。

その中に医療的処置はもちろん含まれませんし、『食べる』『寝る』『入浴する』『顔を洗う』『トイレに行く』『着替える』など、患者さんが生活する上で足りない部分を代わりに補うというものです。

「こんなこと誰でもできるじゃん」と思ってしまいそうなくらい、単純な作業を繰り返しているのです。

その2.自分の考えや思いが反映されない環境にいる

働いているときに、「あ、もっとこうすれば、作業効率が上がっていいかも」とか「こんな風にすれば○○さんにとって良いかも」など、自分の経験をもとにやり方を変えたいときってありますよね。

それが思うようにいかないときも、「つまらない」「飽きた」と思ってしまう理由のひとつだと思います。

これは完全に上司のタイプによるのですが、やはり上司の考えが第一ですので「ダメ」とか「それは無理」などと一蹴されてしまったら、下っ端の私たちにはどうすることもできないわけです。

そのジレンマが、「つまらない」「飽きた」というモチベーションの低下を招くことがあります。

その3.「仕事をやり切った、これ以上はない」と思っている

毎日同じ仕事をしていると、ある程度の期間が経つと全般的に仕事をこなしていけるようになります。

「自分は仕事に関して知らないことはない」とやり切った、達成感のようなものを感じていませんか?

「仕事のすべてを知り尽くした」と思い込んでしまうことで新鮮さに欠けてしまったり、仕事に対する真剣さがなくなってしまったりと、知らぬ間にモチベーションが低下している可能性もあります。

人によっては、他にも様々な理由があるかもしれませんね。

看護は「物」ではなく「人」が対象

職場の看護助手さんに限定してお話をさせていただくと、彼女が日々行っている仕事は「患者さんと関わるよりも、流れ作業として物を相手にする仕事が多い」傾向があります。

具体的には…

  1.  ポータブルトイレ(排泄物)の清掃
  2.  ゴミ集め
  3.  病棟、病室の掃除
  4.  食事のセッティング(箸、スプーン、エプロンの準備など)
  5.  環境整備(ベッドメーキング)
  6.  オムツ補充

など、ここに挙げた仕事は患者さんと関わらなくてもできる仕事です。

もちろん、これ以外の仕事もたくさんありますし、その中には患者さんと触れ合ったり関わりあう仕事もたくさんあります。

飽きたり、つまらないと感じてしまった時は、看護は「物」ではなく、「人」を対象にした仕事であるということを改めて考える必要がありそうです。

仕事に対する気持ちに変化をつけるためには、仕事に向き合う考え方にちょっとした工夫をすることです。

上記に挙げた例の一部について考えてみます。

考え方の工夫 ① ポータブルトイレ(排泄物)の清掃

 【普段の考え方】

 

「トイレに排泄物があるから、きれいにしよう」

 

 【工夫した考え方】 

 

「○○さん、今日はおしっこの量が少ない(多い)なぁ」

「○○さん、今日はトイレの回数が少ない(多い)なぁ」

「○○さん、今日はいつもより軟らかい便(硬い便)だなぁ」

 

こんな風に、トイレの掃除だけでもいろいろな情報収集ができます。

ただ、「汚れているから排泄物を捨てて、綺麗にしておこう」と思うのと、「排泄に関する変化を注意して観察し、いつもと同じなのか違うのか、それはなぜなのか考えた上で綺麗にしておこう」と思うのではかなり大きな差があります。

その流れから、患者さんとコミュニケーションをとるきっかけになり、患者さんへの理解を深めることにもなります。

そして、その些細な変化を看護師に伝えるだけで、患者さんの急変を未然に防ぐことにも繋がります。

考え方の工夫 ② ゴミ捨て

 【普段の考え方】 

 

「ゴミ箱がいっぱいだから、捨てておこう」

 

 【工夫した考え方】 

 

「ゴミ箱の中に捨ててはいけないような物が入っていないかな」

「ティッシュが多く捨ててあるけど、風邪でも引いているのかな」

「湿布のゴミがあるけど、どこか痛いところがあるのかな」

家庭ごみもそうですが、ゴミってその人の生活が丸出しですよね。

そこからの情報はかなり濃いものが多いです。患者さんの嗜好なんかもよく分かります。

糖尿病で食事制限がある患者さんなのに、ゴミ箱にチョコレートやお饅頭の空箱が入っていたら「あれ?」と思ってみたり。

本当にゴミ捨ては侮れません。

ぜひ責任感を持って行ってほしい作業のひとつです。

時々、処方されたばかりの目薬や、補聴器、入れ歯、患者さんの飲むべき薬がティッシュに包まれ故意に捨てられているなど、様々な物が入っています。

ゴミ箱はしっかり中身を確認して、破棄することをお勧めします。

しかも、補聴器とか入れ歯なんて紛失したら大問題です。

考え方の工夫 ③ 病棟、病室の掃除

 

 【普段の考え方】 

 

「汚れているから掃除しよう」

 

 【工夫した考え方】 

 

「ベッドの周りに危険なものはないかな」

ベッド柵はきちんとされているかな」

「床が水浸しになっていないかな」

コードや配線が足に引っかからないようにまとめられているかな」

TVは見やすいかな、物は取りやすい位置にあるかな」

環境整備は挙げればきりがないくらいです。

もちろん、綺麗にするというのは当たり前で、それプラス患者さんに合った環境作りができるよう視点を変えてみましょう。

患者さんの状態は、日々ゆっくりではありますが変化しています。

アンテナを張って、些細な変化も環境整備に取り入れてあげると患者さんもとても喜んでくれると思います。

そのようなことに気が付いてくれる看護助手さんは人間的に素晴らしい人が多いなと思います。

毎日感謝。ありがとう。

看護の仕事を楽しくできるのは自分次第

どんな仕事も考え方ひとつで、楽しくなったりつまらなくなったりします。

私も准看護師として働いていて、「仕事に飽きた」と感じることが多々あります。

でも、それでもこの仕事を続けていきたいと思うのは、患者さんにとって良いことを考えたり、それを実行したり、患者さんと一緒になって試行錯誤するのが好きだからです。

「仕事に飽きたな」「仕事つまんないな」と感じたら、ちょっと視点を変えて患者さんのことを想ってみてください。

そうすると、毎日の平凡な仕事も、やりがいのある仕事に早変わりです♡

皆さんの平凡な毎日が少しでも素敵な日々に変わりますように。