現役准看護師が教える!准看護師とは何か

こんにちは。現役准看護師くみたんです。

今日のテーマは准看護師とはいかなるものか。「准看護師って?」「看護師とは違うの?」という疑問に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

准看護師の定義

そもそも准看護師と正看護師の違いは何でしょう。最近とある研修に行ったのですが、准看護師という資格の存在を知らない人もいるという事実を知りました。なんてこった。

でも、今日ここでしっかり勉強して帰りましょうね!

<准看護師の定義>

都道府県の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の支持を受けて、前条に規定すること(傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助)を行うことを業とする者

ここで重要なのは「看護師の指示を受けて」という部分。

そもそもどうして准看護師という資格が生まれたのでしょうか。

<准看護師制度発足の経緯>

准看護師制度は、戦後急激な病院増設により看護師の需要が大きくなる中で、当時女子の高校進学率が低く、看護師を十分に増やすことが難しいため、中学校卒業を要件とし看護師を補助するものとして発足しました。(昭和26年 保健婦助産婦看護婦法)

准看護師は看護師不足を補うために看護師の補助をするけれど、いわゆる看護助手(補助者)とは明らかに違う者だという事実。定義や制度発足の経緯だけみると、業務内容に違いがあるんだろうなぁ…なんて、普通なら思いますよね。

ところが看護師と准看護師の業務上の違いは「ほぼない」です。限りなく同じ業務内容を日々こなしています。看護助手さんは医療行為ができないけれど、准看護師は医療行為ができます。でも看護師とは違う?一体何が違うのでしょうか。

看護師と准看護師の違い

一般的に言われている違いとしては以下のものがあります。看護協会HPにも詳しく載っています。

制度、法律上の違い

 看護師 准看護師
 入学要件  高校卒業 中学校卒業
 教育 97単位(3000時間) 1890時間
 免許  厚生労働大臣免許 都道府県知事免許
 業務の法律上の位置付け  医師、歯科医師の指示を受けて、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする  医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定すること(傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助)を行うことを業とする
保健師・助産師資格取得  大学・大学院・養成所での養成過程を修了し国家試験受験 准看護師資格では取得できない
認定看護師

専門看護師資格取得

 大学院・養成所等で養成課程を修了し取得可能 取得できない

 

くみたん

くみたん
なんだか准看護師っていろいろ制限がありそう。医療機関などで普通に働けるのか不安になってくるよね。

入学要件や教育の違いは当然のことですが、ここで最も重要なポイントは「看護師の指示を受けて」ということ。

「看護師の指示を受けて」の意味

看護師=医師の指示を受けて自分で考えて仕事をする

准看護師=医師と看護師の指示を受けてとりあえず自分で考えるが、最終的には看護師に判断してもらって仕事をする

准看護師は看護師にいちいち指導してもらいながらじゃないと仕事しちゃいけないってことなんですねー。大変ですねー面倒ですねー。

実際はどうなのかというと…

はっきり申し上げまして、看護師の指示は受けていません、はい。

看護師の指示を受けないと仕事ができない=看護師に余計な仕事が増えて大変なことに

実際は准看護師も自分で考えて判断して業務を行っているんです。資格が違うのだから業務も明確に区別した方がいいのですが、現場がそれに対応しきれないというのが現状でしょうか。業務が区別できれば、次でお話しする給料面での不公平さは気にならなくなるんじゃないかなと個人的には思います。

給料の違い

資格が違うのだから給料は違って当然。が!!「同じ仕事をしてるのに(むしろ私の方が仕事できるのに:心の声)新人看護師より給料が安い!!」なんていう声もちらほら。でも、よく考えてみて。だって…准看護師だもん。どれだけ仕事できたって、給料低いのは仕方ない。

給料の差は地域によって様々だと思いますが、参考までに調べてみました。

看護師(平均月給:円) 准看護師(平均月給:円)
20~24歳  288,606  257,110
24~28歳  317,309  272,355
28~32歳  330,848  273,918
32~36歳  341,216  280,348
36~40歳  348,535  290,249
40~44歳  363,723  295,837
44~48歳  378,462  307,220
48~52歳  383,232 315,905
52~56歳  382,624  320,230
56歳~ 375,515 324,938

                 平成28年職種別民間給与実態調査より ~平成28年4月分平均支給額~

これを見ると、年齢にもよりますが月に6~8万円くらいの差があるようです。私の勤めている病院ではここまでの差はありません。3~4万円ってところ。

この差をどう感じるかは人それぞれかなと思います。仕事の質がどうであれ資格の差があるのだから仕方ないと思うか、同じことしてるのにこんなに差があるなんてと思うか。准看護師として長く働いている人は、キャリアがあってプライドもあるでしょうから後者の考えも捨てきれないかもしれませんね。だから、「改めて勉強したい+給料を増やしたい」という気持ちが強くなって看護師へステップアップをする人が多いのだと思います。

求人数の違い

これは本当に違います。准看護師を採用しない(求人すらない)医療機関は多いですね。大規模な病院だったり、国公立病院だったり。今からの准看護師は就職難になってしまうのか…と不安を煽るようで申し訳ないですが、流れとして求人数が減ることはあっても増えることはないのかなと勝手に思ったりしています。准看護師制度自体、廃止するやらしないやら医師会と看護協会で意見が違うため、制度の存続については不透明な状態です。

具体的な求人数の差に関しても参考までに調べてみました。

看護師の有効求人数 准看護師の有効求人数
病院 79,616 4,087
診療所 18,027 2,518
介護・福祉関係 *1 31,413 5,023
訪問看護ステーション 14,573 134
都道府県・保健所 194 0
市町村・保健センター 719 9
保育園・幼稚園 970 29
会社・事務所 3,546 336
健診センター・労働衛生機関 2,033 148
小・中学校・高等学校 632 0
学校・養成所等 2,756 2
その他 *2 8,193 275

                  平成26年度 ナースセンター求人・求職統計「施設種別別求人数等の実績(年報)」

*1 介護老人施設。介護老人保健施設、デイサービス・デイケアセンター、在宅介護支援センター、ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム、その他社会福祉施設、地域包括支援センター、その他の居宅介護支援事務所の合計

*2 救護(イベント等)、個人(自宅などで介護職を必要としている方)を含む

くみたん

くみたん
うわー、これは圧倒的…

看護師の方が就職先を選べて有利なのは確かです。私は基本的に准看護師資格のデメリットってあまり感じないのですが、これは唯一のデメリットかな。資格取っても働けなくちゃ意味がないですよね。でも、大丈夫。私、ちゃんと11年間転々としながらも就職できてますから。働く先がない!なんてことはないのでご安心を。ただ、少ない求人の中で上手な医療機関選びをしないとだめですよ?これについてはまた別記事で詳しく書いていこうと思います。

結論:准看護師の正体

  1. 医師と看護師の指示を受けて働く
  2. 中学校を卒業していれば資格が取れる
  3. 看護師より少ない時間数で資格が取れる
  4. 給料が看護師と比較して低い
  5. 就職先が少ない傾向にある
  6. 准看護師のままでは出世はできない(一生平職員)
  7. 看護師へステップアップできる→その後なら出世できるかも

いかがでしたか?なんとなくぼんやりしていたものがすこーしクリアになってきましたでしょうか。まだまだたくさん皆さんのお役に立てる情報を発信していこうと思います♪

これからも准看護師ライフを夢見て一緒に頑張りましょう!

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