今回は准看護師を目指す前の心の準備として、知っておくとちょっと気持ちが前向きになることをお話ししようと思います。
いざ准看護師を目指そうと思っても、子育て中だし…年齢もかなり上だし…色々な理由で悩み、さらに「私、准看護師になれるのかしら」「そもそも准看護師を目指すなんて今さらかしら」なんて漠然とした不安を感じて一歩踏み出せずにいませんか?
そんなみなさんにぜひ読んでほしい!
この記事を読んだ後は、今より前向きな一歩を踏み出せるはずです。
目指すなら准看護師!資格の取りやすさ抜群!
前回の記事では、看護師と准看護師の違いについて簡単に説明しました。
准看護師とはどういうものか、興味を持ちつつも今さら准看護師なんて…と二の足を踏んでしまう人もいるのではないでしょうか。こ こでは、「准看護師って何?」「看護師とは違うの?」という疑問を少しでも解決できるよう説明していきます。 准看護[…]
わざわざ准看護師になるなんて遠回り。
そんなことは分かっている。
私だってお金と時間があればストレートで看護師目指したい!!(心の声)
こんな風に思っている人こそ准看護師を目指す意味があると思うんです。
そもそも准看護師を目指したいなぁとぼんやりとでも考えている人の背景には、様々な要因が絡み合っていると推測します。
- 結婚して仕事を辞めた
- 子育て中で将来が不安になってきた
- 家庭が崩壊危機!自分でとにかく稼ぎたい!
- 転勤の多い夫(妻)がいて、どんな場所でもすぐに働ける資格が欲しい
- 会社の先行き不安 等々
そして准看護師特有の資格の取りやすさというメリット。
- 学校が2年間と短い
- 金銭的負担が少ない
- 午前or午後の授業が多いので、働きながら資格取得ができる 等々
まさに、准看護師は子育て・社会人経験者の方のためにあるような資格です。
しかーし!先にお話ししたように、「准看護師になるなんて遠回り。同じ時間をかけるなら看護師を目指すべき。」というすごく真っ当なご意見を親切に言ってくださる方がいるんです。
ありがたいですね。
でも、あえて私は言いましょう。
ちなみに看護師ストレートで3年間学校に通うとなると、学業も難易度UP、働きながらなんてもってのほか、家計を支えながら学業両立なんてこともできず、子育て?何それ?という精神状態になること必至です。
「お金もない、時間もない、やることいっぱい」想像しただけで吐き気がしそうな3年間。
もちろん「学生、独身、進路に迷う」こんなフレッシュな悩みを抱えてここに立ち寄っておられる方々には、ぜひともストレートで遠回りをせずに看護師を目指していただきたいと思っています。
実際、子育て中だったり、離婚後のシングルさんや一度社会人として経験された方の准看護学校受験は多いです。
年齢層も幅広いですし、若い子ばかりで気後れしちゃうかもっていう心配はないと思います。
家庭の事情がある方には本当におすすめの資格ですね。
私にこそ似合う資格!!そう思って自信を持っていきましょう♪
准看護師は経験することで資格が活きる!
次に不安になるのは資格を取ったとしても本当に役に立つのか。
極端な結論から言うと…「経験値ありきで役に立つ資格」です。
当たり前ですが、資格は持っているだけでは役に立ちません。
でも、これって本当に大事なんです。
誰でも同じ年数過ごしていれば経験値も同じように上がるわけではありません。
特に准看護師なんて中途半端な資格に関しては、その資格を生かすも殺すも経験値に委ねられているといっても過言ではありません。
准看護師は以前お話ししたように、求人数も少なく働きにくい環境がすでに整ってしまっている状態です。
そんな数少ない病院、施設でしっかりとした経験を積んでいくことが、准看護師という資格を役に立つ強い資格にできるんです。
そのためにはやはり最初の病院選びがとても重要です。
今回は准看護師資格を取得後に最初の就職先として選ぶ病院はどんなところが良いのかについて、個人的な意見を中心にお話ししていこうと思います。 准看護師は「本当に、本当に、経験あってこそ活きる資格」です。 経験を積んでいくことで、どん[…]
看護師は経験があろうがなかろうが、どんな病院・施設でも働けます。
もちろん経験年数は同じように評価されますが、そもそものスタート、資格の価値が違うのです。
だから、経験値がなくても資格の価値がすでに役に立つものなんです。
しかし准看護師はそうもいきません。
たくさんの経験を積んで自身の技術レベル、知識レベルを上げて、ようやく准看護師でも看護師に負けない自信を持てるようになります。
就職したての頃は看護師でも准看護師でも扱いは変わりません。
同じ新卒1年生です。
でも年数を重ねていくうちに、資格の差は知らないうちにかなり大きなものとなります。
その差を埋めるのが臨床経験。
しかもより中身の濃い経験です。
資格が役に立つのか立たないのかは、准看護師資格を取得した後の自分の努力次第で変わってくるということです。
就職してすぐは何もできなくて当たり前。
看護師との資格の差に劣等感を感じる必要はありません。
その先の目指すべき自分の姿を想像して、自信と誇りを持った准看護師になりましょう。
准看護師は医療・看護の勉強を2度もできる!
これは、「看護師へのステップアップをする際に改めて勉強し直す」という話ですが、准看護師ならではのメリットかなと思います。
何も知らない状態で医療の世界(看護学校)に飛び込んでしまうと、その間に学んだことは資格試験に合格することが目的になってしまいがちです。
けれど、実際に働き始めると「あーこれ、なんか習ったような気がする」「なんだっけこれ」等々たくさんの疑問が出てきます。
看護学校で学んだことを働きながら改めて覚えていくという感じ。
しかも、ひとつの処置をとっても病院によってやり方は様々です。
その方法が本当に正しいのか、合っているのか、卒業してしまうと誰も教えてくれません。
「看護師になった後も勉強していかなければついていけない」と言われるのも、学生時代に学んだことが身につかず卒業していく人が多いからかもしれませんね。
結局、看護師でも准看護師でも自分の努力次第で働きながら知識を得ることはできるんです。
でも結局独学です。
何かしらの研修に参加するとしてもそれが全ての基本ではありませんし、「最近はこんな方法もありますよ」、「このような新しい方法を取り入れていますよ」という応用でしかないのです。
応用を使いこなすにはやはり基本が必要です。
准看護師は、看護師と比べ学ぶことは浅いながらも基本を学び、現場で経験を積み、そして自分のやる気さえあればまた看護学校で改めて基本を学ぶことができる。
これって、ストレートで看護師になった人には絶対にできないことなんです。
准看護師になって、准看護師として働き、経験を積んで疑問を持ち、自分の経験したことを踏まえながら改めて看護師になるための勉強をすることができるって本当に素晴らしいことだと思います。
働きながら考える力がものすごく鍛えられているので、何も知らないままなんとなく試験合格のためだけに覚えるのとはわけが違います。
実際の現場を想像しながら、自分に足りないことをきちんと取捨選択しながら学んでいけると思います。
とても有意義な看護学校生活が送れること間違いありません。
私自身も働きながら「もう一度勉強し直したい」と思うことが多々あります。
准看護師になることは遠回りだと言われることが多いですが、看護師になるためのその道のりは決して無駄になることはないと思いますよ。
すぐに看護師にならなくてもいいんです。
准看護師として働いてみて、看護師になりたいと思った時がステップアップをする時です。
准看護師には、より自分を高めるたくさんの道が開けています。
「なれるかなれないか」ではなく「やるかやらないか」
どうしても、「私でも准看護師になれるでしょうか」という質問を多く見ます。
結局何事も「やるかやらないか」なんですよね。
シングルだからなれない?子供が小さいからなれない?時間がないからなれない?お金がないからなれない?いろいろな背景があると思います。
でも、少しでも准看護師になってみようかなと思っているなら、まずはひとつひとつ行動に移していくと良いんです。
シングルさんや子育て中の方なら、まずは子供に何かあった時の預け先について考えてみる。
それがクリアできれば、次は金銭的なことといったように、自分が置かれた立場、どうやったら一歩踏み出すことができるのかをひとつひとつ整理して考えていきましょう。
そして、できるだけ自分に合った学校選びをしていきましょう。
実際、看護学校の方針や指導する教員の考え方によっても、通いやすい通いにくいというものがあると思います。
やると決めたら、しっかり情報収集をして自分にできるだけ負担のかからない方法を考えていきましょう。
まずは、自分の気持ちです。
やるかやらないか、やると覚悟が決まったならば准看護師には必ずなれますよ。