みなさん、一度はお聞きになったことがあるでしょう。
准看護師制度がいつか廃止されるのではないかという噂。
しかし、現在も准看護師制度は維持され新しく准看護師資格を取得する人はいるわけで、現時点でははっきりした答えがなく今後の動向は誰にも分かりません。
そうは言ってもこれから准看護師を目指そうと考える人にとっては、未来がない資格ならば時間もお金も無駄になってしまいますよね。
よく考えてみてください。
准看護師になっていれば、いつでも気が向いたときに正看護師になることができます(国家試験に受かればね)
准看護師制度が廃止されるかもしれない危機的状況であるからこそ、早急に准看護師資格を取っておくべきなのではないかと思うのです。
医師会と看護協会の意見が対立している
そもそも准看護師制度は看護師不足を補うための一時的措置として設けられたもので、それをずるずると現在まで引き継いでいる中途半端な制度であることは認めます。
そこを看護協会が『看護師の質の向上のために、准看護師制度の廃止を求めている』動きも納得できます。日野原先生が仰っていた『目指すべき看護師像』にも通じるものがあるような気がします。
今回は偶然見つけた1冊の本をご紹介します。
「これからのナースに実践してほしいこと」 これは、山口県出身の日野原重明さんというドクターが書かれた本。 残念ながら、2017年7月18日にご逝去されたようです。 この本は、日[…]
これに対し医師会は、准看護師制度維持する動きを見せています。
『安く雇用でき、看護師同様の仕事ができる准看護師を必要としていること』
『准看護師を育成しているのは医師会立の学校が主であり、准看護師の育成に関わっていない看護協会が准看護師廃止を訴えるとは何たることかという思いがあること』
医師会の考えが変わらない限り、医師会立の准看護師学校が完全に閉鎖されることは現時点ではないのではないか、というのが私の考えです。
とはいえど、准看護師学校を全て閉校させた県もあるようなので、徐々にその数が減少していくのは必至でしょう。
准看護師資格を取るなら今なのです。
准看護師は正看護師への大事な切符
冒頭でもお伝えしましたが、とりあえず准看護師資格さえ取得していれば、その後で気が向いたときに正看護師になることが可能です。
2年課程、3年課程、通信制など様々な手段があります。(通信制は経験年数が7年以上必要です。)
准看護師資格を取るなら、最初から正看護師資格を取ればいいのに…そう思うのはまともに人生生きている人だと思います。
主婦、シングルマザー、社会人…様々な人生を歩んできて、様々な理由で正看護師を目指すことができない人が目指すのが准看護師という資格なのかな。私がそうだったので。
看護師の第一歩として准看護師になる、これはとても意味のあることです。
正看護師よりもハードルの低い資格であり、時間もお金もかからない。
それなのに、正看護師にもなれる道が残されている。
そんな素晴らしい権利を得られるので本当におすすめ。
准看護師制度がいつ廃止になるか分からないからこそ、この切符を手に入れる機会を逃してはいけません。
迷っているなら、まずはお近くの准看護師学校の情報を調べてみてください。
あとは自分のやる気次第です。
准看護師制度が廃止されても既資格取得者には影響はないはず
仮に准看護師制度が廃止されたとします。
そうなると、すでに准看護師として働いている人はどうなるか。
私の想像ですが、たぶん『そのまま准看護師として働き続けられる』と思います。
それか、『最初はそのまま准看護師として働けるけれど、いつか正看護師になりましょうというステップアップを求められる』かだと思います。
つまり、新しい准看護師は育成されなくなるけれど、既存の准看護師は守られ、何十年か後には准看護師が自然淘汰されるということです。
なので、急に『准看護師制度廃止!!』という発表があっても、何も恐れることはないと私は思っています。
とりあえず准看護師になってさえいれば、制度の廃止なんて大した問題じゃないのですから。
今回は様々な視点から准看護師制度の廃止について考察してみました。
とにかく本当にお伝えしたいのは、『准看護師資格取るなら今しかない』ということ。
制度が廃止されるかどうか悩むくらいなら行動あるのみですよ。