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所属病院勤務は必須!?准看護学校入学後の無理のない働き方

准看護学校の入学試験に受かった!そして、その後に考えるのは『学業と仕事の両立』についてではないでしょうか。

現在存在している准看護学校は、ほぼ医師会立といっても過言ではないでしょう。

そこで問題となるのが、『所属病院を持つべきか否か』

くみたん
入学案内を見てみると、医師会所属病院に勤務している場合とそうでない場合にかかる費用が若干違っていませんか?


施設費や管理運営費という項目でその記載があるかもしれません。

ここでお伝えしたいのは、目先の金額で損得を判断して所属病院に入職してしまうと、これから始まる2年間の学生生活が悲惨なものになるかもしれないということです!

せっかく入試をパスして『よし!これから頑張るぞ!』と勢いづいている皆さん!まずは冷静に、所属病院で働くべきか、それ以外の仕事をするべきかを考えていきましょう。

所属病院で働くメリット

 

  1. 金銭的メリットかなり大
  2. 経験値の向上


冒頭でもお伝えしましたが、管理費や施設費が普通よりも安く済む、所属病院から資金援助が受けられるなどの金銭的な部分が最大のメリットです!

時間とお金に余裕がなくて必死の思いで准看護学校に行く決意をした私たちにとっては、すごく魅力的ですよね。

お金に困らない=余裕ができるという図式は間違ってはいません。

管理費や施設費は毎年支払うものですが、大体5万円くらいは安くなるはずです。

病院によって違いはあるかもしれません。

資金援助は病院によってピンキリですね。

全額援助のところもあれば、一部援助もあるかもしれないので一概には言えないところです。

ただ、ここで注意しないといけないのが、病院から資金援助を受けると高確率で卒業後のいわゆる『お礼奉公』を宣告されるはずです。

年数は3年程度でしょうか。

卒業後も同じ病院で働くつもりなら良いのですが、そうでない場合は資金援助を受けることはあまりおすすめしません。

あとは、資格はないながらも実際の医療現場で働くことで経験値UPを見込めることでしょうか。

元々看護助手として働いている人が准看護学校に入学する場合、その病院が医師会所属であれば働く環境は変えずに金銭的メリットを受けられるので、入学にあたっての最もいい筋書きかなと思います。

所属病院で働くデメリット


私は准看護学校時代に所属病院で働いていましたが、1か月くらいですぐにやめた経験があります。

私の経験上のデメリットポイントになりますので参考までに。

学業との両立が難しい


半日とはいえど、毎日学校が終われば有無を言わさず出勤です。

当時の同級生の話を聞く限り、学生という肩書は考慮されず正職員と同じように働かなくてはいけないという印象を受けました。

もちろん土日も関係ありません。平日半日出勤、土日は1日出勤です。

みんないつ休んでいたんだろう。

もし、所属病院で働こうと考えている方がいたら、就労条件などはしっかり確認した方が良いと思います。

准看護師になるために学校に入ったのに、所属病院にこき使われて勉強する時間がない!なんて本末転倒です。

経験値UPになるかは病院次第


所属する病院の質にもよります。こればかりは働き始めないと環境の良し悪しなんて分からないので判断しかねることですが。

ちなみに、私は1ヶ月ほど病院勤務していましたが、その間にしたことは『袋やおしぼり、さらには新聞紙をたたむこと』でした。

嘘のようなホントの話です。

そして、仕事らしい仕事は何も教えてもらえませんでした。

看護師さんも性格のきつい人が多く…、シーツ交換を手伝おうとしたら「何してるの?そこ、終わったし!」と言われたり。

くみたん
いや、分かるわけないじゃん!どのベッドのシーツ交換が済んでるかなんて!


病院選びはとても大切であるというエピソードでした。

学校の先輩が同じ所属病院だと上下関係が面倒くさい


いつの時代も先輩後輩という上下関係は面倒なことのオンパレードです。

ただ同じ職場というだけなのに、学校での行動をいちいちチェックされたり、学校に来ていないだの、学校はとっくに終わってるのに出勤が遅いだの、結構見られてしまうようですよ。

それだけなら良いのですが、それを職場で話してしまうから問題なのです。

子供の体調不良や家庭の事情などで仕事を急遽お休みすることもあるでしょう。

でも、学校には行かないと単位が取れなくなるので授業には頑張って出席しますよね。

その後の仕事を休んだら…『今日学校には来てたよ、本当に家庭の事情なの?』などと余計な情報を漏らされてしまうかもしれません!

そもそも所属病院で働かないといけないのか


『働く必要はない』『働き方は自由』
です。

でも実際に入学してみると、同級生たちの所属病院就職率はかなり高いと思います。

みんな入学前に何かしらの情報でも得てるんでしょうね。

そんな時、自分だけが病院に所属していないと不安になったり焦る気持ちもあるかもしれません。

でも、今一度よく考えてみてください。

金銭的なバックアップは確かに魅力的ではありますが、病院に所属して得られるものが自分にとってのメリットであるかどうかはしっかり考えてみる必要がありそうです。

一時の金銭的余裕と2年間で削られる時間と精神。どちらがあなたにとって重要ですか?

私は病院で働くことに価値を見い出せなかったので、平日昼間は半日学校、夜に4時間アルバイトをしていました。

土日は朝から晩までアルバイトをしていましたが、先輩との人間関係で悩むこともなく、休みたいときに希望で休み、自由に自分の時間をコントロールしていました。

それで十分学業と生活を両立させることができていたので、同級生たちが病院勤務ばかりだとしても自分にとってのメリット・デメリットをよーく考えて決断することをお勧めします。

病院で働かなくてはいけないなんて決まりはないです。

入学に向けて不安なこと、心配なこと、たくさんあると思います。

学業と仕事のバランスをきちんと考えることで、余裕をもって学生生活を送れるようになります。

周りに流されずに自分の考えで行動していきましょう。