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看護師を目指す前に知っておこう!看護師に向いている人ってどんな人?

さて、今日は看護師に向いている人はどんな人なのかというお話

看護師でも准看護師でも、看護職を目指そうと思う時に気になるのは「私って看護師に向いているのかしら」「私って看護師になってやっていけるのかしら」ということではありませんか?

実際にどんな職業を目指すとしても自分の適性が気になるものですよね。

そこで、「看護師に向いている人」&「こんな看護師になってもらえたらいいな」という2点に焦点を当てながら、私の主観を中心にお話ししていきたいと思います。

そもそも看護師って何をする職業なのか

 

「看護師」って何?

病院で働いていて、医者の指示のもとに注射や処置、患者さんのお世話をする人?

なんだか専門的で特別なことをしてそうな、そんなイメージですよね。

私が考える看護師は、「お世話をしながら、その人のために何が必要で、どんなことをしたらその人がその人らしく生きていけるかを考え、それを行う職業」です。

もちろん入院中であれば普段の生活だけでなく医療的な処置も含めて、その人の全てを総合的に判断する必要がありますね。

でも基本的には『その人らしい生活をサポートする』ということなのかなと思います。

今も看護学校で教えられているのか分かりませんが、「看護」とは「手と目で護る」と書きますね。

その人に触れて観察して護っていくこと、言葉だけで表現するとなんとまぁ素敵な職業ですこと。

その人らしい生活をサポートできる人=看護師に向いている人

もちろん完全なるイコールではありませんが、この考えを元に具体的に看護師に向いている人のポイントを挙げてみたいと思います。

その1:話し上手&聞き上手な人

 

看護師に限った話ではありませんが、人と関わる職業である以上コミュニケーション能力は必要です。

相手から情報を引き出すための話し方や、この人になら話してもいいかなと思わせるような雰囲気、話し上手な人は同時に聞き上手でもありますね。

年齢、性別問わず誰とでも話せる人は看護師に向いていると思います。

その2:表裏のない人

 

ここで言う表裏とは、患者さんとスタッフの前で態度が違う人を指します。

患者さんの前でいい人そうに振る舞って良いことばかりを言っていたと思ったら、ナースステーションに戻ってその患者さんに対する文句や愚痴を言い始める人。

看護の世界でなくてもよくある話ですね。

女の世界にありがちな、あっちではこう言って、こっちではこう言うという態度。

患者さんも看護師のことはよく見ていますのですぐにバレてしまいますし、患者さんとの信頼関係を築けない原因にもなります。

仕事中は常に中立姿勢を保つことがとても重要です。

もちろん理不尽な要求をしてくる患者さんもいます。

でも感情に任せて態度に表すのではなく、自分の感情のコントロールをして平常心で対応できる心の広さを持つよう心掛けましょう。

その3:丁寧な態度、言葉遣いができる人

 

看護師も接客です。

患者さんに対する態度ひとつで訴訟を起こされることもあるくらい。

看護師にとって病院は当たり前の場所ですが、患者さんにとっては初めての場所であることも少なくありません。

もし初めて行ったお店の店員さんがぶっきらぼうに話しかけてきたり、十分な説明もしてくれず立ち去って、自分はほったらかしで店員同士で友達に話すかのような言葉遣いで雑談していたらどんな気持ちになるでしょうか。

患者さんに限らず、看護師やその他の医療従事者への対応も全て接客だと考えて行動できると、それだけで信頼度がグンと上がります。

それが、患者さんのため、自分のためにもなるんですね。

その4:くよくよしない人

 

人は必ず失敗します。

大なり小なり必ず何かを失敗して誰かに大迷惑をかけます。

そこでいちいち落ち込んでいたら仕事になりません。

看護師の世界は女の世界。厳しい雰囲気があります。

落ち込んでいる人に声をかけていつも気にかけてくれる、そんな職場ばかりならいいのですが、なかなかそうもいきません。

自分の気持ちは自分でコントロールしてくよくよしないこと。

落ち込んでもちゃんと切り替えられることが大事。

失敗しても「私が悪かった。次は失敗しないようにしよう!今回は仕方ない。」と、ある意味開き直る気持ちもとても大切です。

くよくよして失敗を恐れてしまうことで、次の失敗を引き寄せてしまいます。

くよくよせずに前向きな姿勢でいることを心掛けましょう。

その5:優しさと思いやりのある人

 

優しさと思いやり、どちらも大切ですね。

看護師じゃなくても必要なことですよね。

患者さんのことを思い、患者さんのためにどんなことをしてあげたらいいのか、患者さんはどんなことを思っているのか、どんな気持ちなのか、患者さんの立場になって考えることがとても大切です。

相手の立場になることは本当に難しく、分かっているつもりになっているだけのことも多いです。

それでも患者さんに寄り添って、話を聴いて、理解しようと努力することは、優しさと思いやりの気持ちがあってこそなのかなと思います。

その6:排泄介助を抵抗なくできる人

 

いきなり看護師の仕事っぽい話になってしまいますが、「おむつ交換好きですか?」と言われて「好きです」と即答できる人はいないんじゃないかなと思います。

赤ちゃんのオムツなら替えられても、お年寄りのオムツはどうでしょうか。

看護師になると排泄の介助が必ずあります。

人間、みんな食べれば出るわけです。

自分もそうだし、夫もそうだし、親もそうだし、友達も、みんな食べれば出すという体の仕組みになっていますよね。

看護師はそのプロにならなければいけません。

そこに抵抗感を抱いてしまうと看護師には向いていないかもしれません。

人間の当たり前なことを当たり前と受け止める気持ちが持てるなら大丈夫だと思います。

私、よく子供に言うんです。

「人間は、赤ちゃんとして生まれて、また赤ちゃんになって、それから死んでいくんだよ」

赤ちゃんって産まれたばかりは自分では何もできなくて、ご飯も、オムツも、寝るのも、全部誰かに頼らなくちゃいけないですよね。

それが当たり前で、誰も疑問にも思わなくて、だってそうしないと赤ちゃんは生きていけないんですから。

そして年をとって、ご飯を食べることも、トイレに行くことも、寝ることも、全部誰かに頼らなくてはいけない時がまたやってくるんです。

そう思うと、排泄介助って全然抵抗ないんですよね。

まぁ、元々私は抵抗ないんですけど。

これから看護師を目指す人は、当たり前なことを当たり前として受け入れることができるといいのかなと思います。

当たり前のことを当たり前にしよう

 

要は、当たり前なことを当たり前として受け入れて、その表出方法(言葉遣いや態度や気持ち)が安心できて信頼できる人が看護師として向いているのかなぁ…と思ったり思わなかったり。

看護の世界は奥深い。

でも、結局は人の生活のより濃い部分を見ることができる職業が看護師なのかなと思います。

患者さんに寄り添える人になれるよう私も日々努力です。