今回は、『准看護師になりたいなぁ…。でも学校を受験するのはまだ早いかな、子供も小さいし』と思って、二の足を踏んでいる皆さんへお送りします。
どんな時もそうですが、子供を持つ母親が新たな一歩を踏み出す時はたくさんの障害があって悩んでしまいますね。
そして同時に『私には無理』と諦めてしまうことも多いものです。
准看護学校の受験をしようかどうか悩むのもそのひとつ。
受験したらしたで、入学後はどんな生活が待っているのだろう、家庭と両立できるかななんて考えてしまいます。
そこで!子持ちママの経験を活かして、私が考える准看護学校を受験する最もベターなタイミングを様々な角度からお話ししてみようと思います。
この記事を読んで、准看護学校受験のタイミングについて皆さんの現在の状況に照らし合わせながら参考にしていただけると良いなと思います。
重要ポイント① 『体力』『お金』『時間』はどうなんだい?
いきなり直球です。
このブログでも何度もお伝えしていますが、この3つは切っても切り離せない問題です。
子供と家庭があるならなおさら重要なポイントです。
そもそも、『私お金は腐るほどあって働かなくてもいいんですが、資格取得が趣味で准看護師になりたいんです』なんて人がいるとは思えません。(可能性はゼロじゃないけど)
とりあえず准看護学校を受験したいと思う人は『手に職付けたい=現在困っているor今後困らないために資格を取りたい』のだと仮定しておきます。
その前提ありきで『体力』『お金』『時間』の3つの視点から考えてみます。
『体力』老化には逆らえないということ
いきなり老化などというマイナスな話になりますが、これは本当に切実で受験するなら早ければ早い方がいいです。
私はまだ幸いなことに老化というものを自覚していないのですが、老化っていきなり、自分でも思ってもみなかったことが、どーーーーん!、と来るらしいですよ。
若ければ若いほどいい。受験勉強も入学後の授業も頭の冴え方が違うらしい。(とは言うもののこれらは一部の証言であって、実際は年齢に関係なくできる人はできているという事実もある)
体力のみならず、学校行って勉強して帰って家事をして復習して早起きして…という生活が2年間続くので、それなりの精神力と覚悟も必要。
子供が小さいと手もかかるので、子供に体力を奪われてしまわぬよう、大きな心の持ち主である夫のフォローと甘やかし万歳な実母のフォローは必要かもしれませんね。
私の経験上、やはり夫がどれだけ協力してくれるかが要ですね。
実母が近所なら良いけれど、遠いのはもっての外だし、遠からず近からずも頼りづらい(=使い勝手が悪い ←全国の母ちゃんごめん!)
周囲のフォローの程度で体力の奪われ度も変わってくるかなというところ。
『お金』金は天下の回り物
そもそもお金があれば、准看護師の資格を取ろうなんて思わないのではないかと思うはいかに。
世の中お金がなくちゃ何もできないですからね。
やはり、金銭的な問題をクリアにしないとなかなか受験には繋がらない。
『専門実践教育訓練給付金』というものもあるので、受験する学校が対応していればそれなりの支援を受けながら在学することは可能と思われます。
奨学金もあるし、教育ローンという手もある。
今回は「専門実践教育訓練給付金の申請」についてハローワークで話を聞いてきました。 知っているととても得する制度なので、ぜひ参考にしてくださいね♪
専門実践教育訓練での「教育訓練給付金」制度とは
教育訓練制度には[…]
でも、できるだけお金を借りずに学校に行きたいと思うので、ある程度の貯蓄をしてからの受験がベスト。
そうなると子供が小さいうちの方が子供にお金があまりかからず(令和元年10月から幼保無償化です)、働いているならお金を貯めやすいと思うので、できるだけ貯めて貯めて子供が年少か年中くらいで受験するのがいちばんベターかなと思います。
となると、卒業する時に子供が小学校入学というタイミング。小学校の方がお金がかかる。
もちろん中学校、高校ならさらにかかるらしいです。
『時間』親には自分の時間なんて皆無だが作りやすい時期はある
時間に関しては、子供の年齢や成長具合にかなり左右されると思います。
先ほど、受験するなら子供が年少か年中とお話ししましたが、幼稚園や保育園の時期の子供はお金はかからないが最も手がかかる。そして年齢が上がるにつれて手はかからなくなるがお金がかかるという状態。
そのような状態ですが、あえてお勧めするならば私はやはり子供が幼児の頃に受験するべきと考えています。
小学生や中学生では義務教育ということもあり、意外と学校のスケージュールに合わせなければいけないことが増えてしまうことが挙げられます。
例えば、行事が土日にあると振替休日が平日に設けられていたり、教員の研修などで下校時間が早まったり、学童保育に預けていてもなぜかインフルエンザなどで学級閉鎖されると我が子は罹患していないのに感染の可能性があると判断され元気でも学童保育に預けられない等です。
小学生の時期(特に低学年)で、このような状況下に対応しようとすると必ず実母や義母の協力が必要になります。
その点、保育園(幼稚園は除く)では小学校のような変な縛りがない分時間に融通が利くと思われます。
もちろん我が子が感染症にかかったりクラス閉鎖があれば預けることはできないのですが、小学校よりは学業に専念する時間を捻出しやすいのではないでしょうか。
時間という括りだけで考えれば、私としては子供が小さい時の方が良いかなと思います。(新生児や乳児の時は除きます。)
また、高校生になってしまえば子供はかなり自立しているので、学業に集中する時間や環境はかなり整えられると思います。
が、ここで問題になるのは、自分の年齢です。
子供が高校生になった時に自分は何歳になっているのかを考えて決めるのも良いと思います。
私の立場で考えると、長子が高校1年生(16歳)の時は40代前半。(あれ、意外と若い)
子供が高校生になると時間はできるのですが、年齢的に准看護師を目指すにはなかなか厳しい現実が待っている時期です。
看護師は経験ありきですので、悲しいことですがより若い新人の方が期待値が高いのは事実。
その逆境に立ち向かう精神力があるのならば、子供が大きくなるまでお金を貯めながら待つというのもアリかなと思います。その方が断然学業専念できます。
重要ポイント② 就学前?就学後?
小学校に上がる前が良いのか、小学生に上がって後が良いのか。
これは周囲のフォローの程度にもよるので一概には言えないのですが、私としては『上がる前』をお勧めします。
先ほどもお話ししましたが『時間』『お金』のことはもちろんですが、小学校特有の事情も考慮するとどうしても就学前に受験~卒業までを終わらせる方が無難かなと思うのです。
最大の難関は長期休みがあるということ。これはかなり大きい。
春休み・冬休みはそんなに支障はないと思うのですが、問題は夏休みですよ。
病院実習も8月、9月は本格的に始まっている時期ですし、実習やテストでいっぱいいっぱいなのに子供の夏休みの宿題見れますか?私は無理です(笑)きっと、自由研究?読書感想文?おいしいの?状態ですよ。
これは同じ小学生でも低学年~中学年の場合かな。
もしお子さんが高学年なら、夏休みの宿題くらい自分で何とかしなさい!と匙を投げてもまぁ適当に何とかするでしょう。
仮に宿題をやらずに新学期を迎えても、本人が怒られるだけと割り切ることもできるでしょう。(割り切れないかもしれないけど)
低学年ではそうもいきません。
兄や姉がすでに小学生で小学校生活に慣れていたら適応できるかもしれませんが、初めて小学校生活を過ごす長子さんは心配なことも多いでしょう。
そんな時に自分が学生という立場でいると精神がズタボロになりそうです。
あとは、学童保育問題ですね。
地域性があるかもしれませんが、私の住んでいる地域では夏休みは給食がないのでお弁当。
自分は学校に行かないといけないのに毎朝お弁当を作って子供を学童保育へ送迎する。
学童保育の開所は8時。それ以前の時間に早めに送ると防犯上の理由でやめてくださいとお達しが来る。
准看護学校は半日が多いと思いますが、午前授業の場合は学童保育の送迎をしていたら毎回遅刻だと思います。
学校が近いとか、親の協力があるなどの環境が整えばできるのかもしれませんが、今の私の現状に置き換えると准看護学校に通うなんて無理だなと思います。
重要ポイント③ 子供が体調を崩したときのフォローは?
就学前に卒業までした方がいいとは言うものの、現実問題はなかなか難しかったりします。
乳幼児の時期は、よく熱を出してすぐに職場に電話がかかり呼び出しされるなんていうのは働くママにとっては日常。
仕事は周りがフォローしてくれるかもしれないけれど、学生となるとそうはいかない。単位を取らなければ留年なわけですから。
実家が近い、義母が協力的、夫が仕事を休みやすいなど周囲のフォローはどうでしょうか。
学生生活を送りながら、子供の体調不良にも気を遣って家庭を維持するのは非常にストレスが溜まります。
しかも子供は、なぜか『ここぞ!』という時に熱を出すという…不思議ですね。
実習期間中に熱を出されても実習を休むわけにはいかず、授業だったとしても出席日数の関係で行かなければならず。
准看護学校を受験する前に、ご自身の状況を整理して周囲の協力が得られるのかどうかをしっかり把握しましょう。
結局は時期というより協力体制次第なのかも
いろいろと視点を変えてお伝えしましたが、結局のところ子供を持ちながら准看護学校に通うには子供の成長過程ももちろんですが、家族の協力体制や社会資源がどこまで整っているかです。
今回の記事はあくまでも私の個人的な意見ですので、参考にしながらご自身に合った方法を見つけて、ぜひ前向きに准看護学校受験を検討してもらえたらと思います♪